悼生さんの会津レポート

《このレポートは悼生さんが書いてくださいました。ありがとうございます。》

会津は初めて行ったのですが、凄く気に入りました。
何と言っても、町の人が佐幕派のことしか口にしないというのが非常に気持ち良くて、ああ、私は根っから佐幕ファンなんだなあと実感してしまいました。
保守派×主戦派との意見対立はちょっとあるみたいで、新選組あんまり好きじゃないって人も少しいるみたいでしたけど。

「京都で新選組が長州藩士を滅多やたらに斬りまくったので、戊辰戦争で猛烈な反撃に遭ったが、それは新選組がやったことで我が会津藩には関わりのないことだ、と言い訳をしないところが会津の誠実なところだ」という言い方をしていました。

遠回しに新選組のせいだ、って言ってる?どきどき。(;^_^A

翌日は雪も止んだので墓参りに挑戦しました。積雪なんて大したことないと思って出掛けたんですが、忘れてました、局長の墓は山の上だったことを。 先に容保さんの御廟へ行ったんですが、雪で道はわかんないし、積雪30センチだし、ちょっと遭難しかかりました。登っていった通りに降りて来られなくて、何故か農家の庭先から出て来ちゃったりして。 とにかく迷わなくて良かった。洒落になりませんな、雪山は。(ちょっと大げさ)
同じ要領で局長のお墓にも行ってみました。眺めのいい場所で、鶴ヶ城が見えました。
会津は地元のライオンズクラブが活発で、立派な史跡表示が立っていました。(日野でいうところのロータリークラブみたいなものかな)局長のお墓は天寧寺にあるんですが、境内が人々の憩いの場になるように桜を沢山植えた、と書いてありました。やっぱり、お墓といえども誰も来ない寂れた場所よりは人が集う場所にしたいという考えのようです。お墓は遊び場じゃないというのも正論だけど、これはこれでアリかなあ…。
ライオンズクラブが仕切っているノートも置いてありました。ノートの日付によると、前日来た強者があるらしい。

そのあと飯盛山にも行きました。何かお墓ばっかり巡ってるなあ。 白虎隊記念館のすぐ近くにある白虎隊伝承史学館というのも見ましたが、面白いんだけどちょっとミーハーぎみかも知れません。 斉藤一関連のものには必ず「にるろうに剣心」と書いてあるし。ひえー (;^_^A

地元には保科正之至上主義という人もあるようで、しつこく「武家屋敷行った?」と聞かれました。 西郷・保科両家は親戚関係で、しかも皇族筋なのだそうな。 ちょっと「松平容保はよそ者」という見方をしているみたいで愕きです。 容保さんは確かに養子だけどねえ。

秋篠宮紀子さんも会津の人なんですね。 全然関心が無かったので今回の旅で改めて知りました。 日新館に宮家との関係を示した系図が掲げられていまして、そのあたりに戊辰戦争雪辱晴らしの「気合い」が感じられました。

幕末の傷は大分深いらしい…(T_T)




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