今まで私が読んだ新選組関連本をまとめました。このホームページを作るにあたって参考にした資料一覧ともいえます(そうでないものもありますが)。今後も増え続けていくはずです。但し 感想のところは非常に偏った 観点から・・・つまり あくまでも斎藤一を中心に書かれています。ご了承ください。横にちょこっとついてる はじめ度と言うのは、単純にどれくらい一さんが登場するかという目安です。

暫定版です。読みにくいかもしれませんが今後修正していきますので、ご了承ください。

special thanks to くり坊&やぎ太

斎藤一の資料 ・小説等

「新選組副長助勤 齋藤一」 赤間倭子/新人物往来社/1974年/はじめ度 *****
やはり最初はこれでしょう。斎藤一と言えばこの方、赤間倭子さんの入魂の一冊。一さんへの愛がひししぃっと伝わってきます。特に藤田家との親交がある赤間さんならではの興味深い記述満載です。基本的に小説だと思いますが、資料性も高いです。版元品切れであるこの本をお探しの方は、捜索記録も是非ご覧ください。復刻 されました!

「新選組 斎藤一の謎」 赤間倭子/新人物往来社/1998年/はじめ度 *****
最初の一本(はじめぼんと読んでね)から24年、待望の一冊です。赤間さんにしか書けないでしょうね、この本は。今までの説を覆すお話がてんこもり。相棒の古閑のこと、最初の妻のやそのこと、剣の流派のこと....等など、上げたら限がありません。斎藤一が知りたい?こんなところで遊んでないで(おひおひっ)本屋さんで、この本を買いましょう。

「幕末史研究 第30号 斎藤一特集」 三十一人会編/小島資料館/1992年/はじめ度 *****
この資料をお探しの方はこちら

「明治無頼伝」 中村彰彦/新人物往来社/1996年/はじめ度 *****
藤田五郎物語とも言えます。主人公です。斗南藩士として謹慎するところから、東京で警視庁に勤めるまで。ここで描かれる一さん(五郎さん)の姿は、まずあの肖像画が基本、ギョロ目と、尖がった耳 もう連発されてます(爆)。性格的には、かなり可愛いです。どちらかと言えば、おっとり系ですが なかなか好青年ですし。いつも時尾さんの事を気にかけていたりして非常に微笑ましいです。この期間の一さんは謎が多いので(この期間だけでは 決して無いが・・・)ああ、成る程と思いつつ、あっという間に読んでしまいました。

「新選組殺人事件」 加藤公彦/新人物往来社/1990年/はじめ度 ***
天才剣士斎藤一をめぐる・・・という帯を見て、ご主人が手に入れてきました。舞台は現代ですし、斎藤一をめぐるなので、本人はほとんど出てきません。


新選組の資料・小説等

「新選組始末記」 子母澤寛/中公文庫/1990年/はじめ度 *
新選組研究者のバイブルとまで言われる、子母澤寛新選組 三部作の第一段。資料性も高い。但し、子母澤氏の創作もやや含まれているということです。斎藤に関して言えば、新選組が結成当初屯所にしていた八木邸の八木さんが少し語っています。(斎藤が維新後に八木邸を訪れて語った話等)斎藤は局長の近藤さんに非常に可愛がられていたという記述もあります。

「新選組遺聞」 子母澤寛/中公文庫/1990年/はじめ度 *
新選組研究者のバイブルとまで言われる、子母澤寛新選組 三部作の第二段。

「新選組物語」 子母澤寛/中公文庫/1990年/はじめ度 *
新選組研究者のバイブルとまで言われる、子母澤寛新選組 三部作の第三段。

「共同研究新選組」 新人物往来社編/新人物往来社/何年/はじめ度 **

「新選組隊士悲話」 新人物往来社編/新人物往来社/何年/はじめ度 **

「新選組顛末記」 永倉新八/新人物往来社/1997年/はじめ度 *
待望の復刻版。

「新選組隊士ノート」 三十一人会編/新人物往来社/何年/はじめ度 **
ここには「斎藤一の周辺」という題で赤間倭子さんが、「副長助勤 齋藤一」を書いた後に さらに調査した事が載っています。一さんゆかりの方々が多数登場されます。また、特筆すべきは 「藤田家文書」、さらに 藤田時尾が沼沢竜雄に宛てた手紙の全文が掲載されていること。

「幕末史研究 第27号」 三十一人会編/小島資料館/1988年/はじめ度 *
谷口四郎兵衛日記 掲載

「霊山歴史館紀要 第7号」 霊山歴史館/何年/はじめ度
池田屋事件について、前川家文書と島田魁の戸籍簿、島田魁の新選組隊士名簿の解読、天然理心流について等

「新選組資料集 コンパクト版」 新人物往来社/新人物往来社/何年/はじめ度 *
まさに 資料の点こ盛り。実はまだ完全には読み切っていません。少しづつ読み進む予定です。一さん関連では、会津での戦いで一人隊からはぐれた彼が、崖をよじ登って・・・という資料などもあります。

「新選組余話」 小島○○/小島資料館/何年/はじめ度 *

「聞き書き新選組」 佐藤c/新人物往来社/何年/はじめ度 *

「決断!新選組」 中村彰彦/ダイナミックセラーズ/何年/はじめ度 *
今までの通説に突っ込むようなところがあり、着眼点が流石です。

「激闘!新選組」 中村彰彦/ダイナミックセラーズ/何年/はじめ度 *
決断!の続編のような形です。

「史跡探訪 新選組残照」 赤間倭子/東陽書院/何年/はじめ度 **
”わたしと斎藤一”等、一さんのことについてもいろいろ書かれています。流石、赤間倭子さんです。

「新選組のすべて」 新人物往来社編/新人物往来社/何年/はじめ度 *
すべてらしいです

「新選組写真集」 写真/新人物往来社/何年/はじめ度 *
新選組関連の史跡等が、写真で紹介されています。一さんのものでは、藤田五郎の戸籍、履歴書、斎藤一着用の羽織、藤田家の家紋、刀の鍔、藤田家文書の中の1ページ(3枚目)、藤田家の墓が載っています。

「新選組実録」 相川司/菊池明/ちくま新書/何年/はじめ度 *

「新選組100話」 鈴木 亨/立川書房/1981年/はじめ度 *
文字どおり新選組の100のお話。一さんの話もひとつあります。(次郎さんをいれれば二つ)参考の資料が各話ごとにきちんと出ているので非常に有り難いです。(最近文庫でも出ています。あとがきが赤間倭子さんだったのでこちらも思わず買ってしまいました。)

「幕末疾駆!新選組」 歴史読本スペシャル/何年/はじめ度 *
隊士名鑑のようにすごく大勢の隊士が載っています。

「新選組の哲学」 福田定良/中公文庫/1986年/はじめ度 ****
これは非常に面白かったです。旅行の時は大抵携帯して繰り返し愛読しています。しかも よく出てくるんです、一さん。この本で、私の彼に対するイメージがかたまってしまった気が・・・。ここに登場する一さんは まるで噺家の様です。うきうきしたり、士道を語って歳さんを涙ぐませたり、果ては女郎との魂の触れ合い(?)までも語ってしまいます。中でも沖田君とのやり取りは絶品。まるでじじぃとその孫。(年は違わねえだろうあんた達)

「新選組 上・下」 森村誠一/朝日文芸文庫/何年/はじめ度 *
流石、人間の証明ってどっかに書いてありましたが、本当にそんな感じ。思い入れ等を過度に挟む事無く、淡々と史実を基に描いています。この一さんは青白い妖気漂う男として登場し、沖田君を名指しで入隊試験に臨みます。試衛館とは全く関わりがなかったという設定です。一さんの最後の瞬間も語られています。

「新選組傑作コレクション 興亡の巻」 司馬遼太郎 他/河出書房新社/1990年/はじめ度 *
こちらの巻には、一さんが登場するお話はあまりありません。

「新選組傑作コレクション 烈士の巻」 池波正太郎 他/河出書房新社/1990年/はじめ度 *
薄野心中−新選組最後の人−という短編の主人公です。舞台は明治4年の北海道、そこで開拓に従事する山口五郎(ん?)。姿はちょっと悲しいものがありますが、よい話です。

「新撰組の歩き方」 光栄出版部編/光栄出版/何年/はじめ度 *
隊士達の美しいイラストと史跡の紹介等

「爆笑 新選組」 シブサワ・コウ編/出版社/何年/はじめ度 *
爆笑というだけあって、ギャグ系の切り口ですが、なかなか鋭かったりします。

「英雄の時代 新選組」 萩尾農・山村竜也 編/教育書籍/何年/はじめ度 *
これ、函館の五稜郭で買いました。

「新選組血風録」 司馬遼太郎/文庫/何年/はじめ度 **
いわずと知れた、という1冊でしょうか。それぞれ違った隊士達を主人公にした短編集で、一さんは『槍は宝蔵院』という話の主役です。内容は谷三十郎の暗殺。谷三十郎との偶然の出会い、そして谷の新選組隊内での立場の変化やその衰退を冷静に見つめて、最後 命により自らの手で斬殺するまで。他でも書きましたが、ここに描かれる一さんは私のお気に入り、イメージぴったりなんです。何事にも表立たず、一見愚なるが如く生きる様。でもってあの肖像画・・・(おっと)。その外の話もとても面白いです。

他の新選組隊士の資料・小説等

「燃えよ剣 上・下」 司馬遼太郎/文庫/何年/はじめ度 *
これも言わずと知れた、ですね。主人公は土方歳三。特筆すべきは一さんが、斎藤一諾斎となって函館まで行って戦っているところ。更にその後、小学校の小使いさんにまでなります。これは司馬さんの勘違いか、ギャグなのか?(斎藤一諾斎は史実上まったくの別人です念のため)でも、それはともかく こんな一さんもいいかもという一品です。流石に土方さん格好いいです。

「歳三からの伝言」 北原亜以子/新人物往来社/何年/はじめ度 *

「土方歳三 戊辰戦記」 田中真理子 松本直子/新人物往来社/何年/はじめ度 *

「土方歳三」 大内美予子/新人物往来社/何年/はじめ度 *
このなかの一さんは、やや いかつい感じ。

「土方新選組」 菊池明・山村竜也/PHP研究所/1997年/はじめ度 *

「幕末新選組」 池波正太郎/文集文庫/何年/はじめ度 *
主人公は永倉新八。いかにもやんちゃな暴れん坊に描かれていて微笑ましくもあります。一は出てこないです、あんまり。

「沖田総司」 早乙女貢/文庫/何年/はじめ度 ***
この一さんは、沖田君と仲良しなので割と登場します。が、剣はそんなに強そうな感じはしません、女ったらしの遊び人、お調子者の江戸っ子、伝法な御家人、その上夜這いさえし兼ねない男で強盗までしちゃいます。なのに肝心のところでは、女のことでさえ沖田君に負けてしまう、浮かばれない脇役を演じています。ただ、なんかこう憎めない男という感じで、鳥羽伏見の戦いに敗れて、江戸に帰る船の中でも、とんでもないギャグを跳ばして 私をシステムダウンしてくれました。作者の早乙女さんの御爺様は会津藩士だったそうで、会津藩関連の本をかなり書いていらっしゃいます。が、早乙女さん、齋藤一はお嫌いですか(涙)?

「沖田総司」 星亮一/教育書籍/1990年/はじめ度 ***

「沖田総司 六月は真紅の薔薇」 三好徹/学陽書房 人物文庫/何年/はじめ度 **
沖田「斎藤なら知っていた。試衛館にきたことが何回かある。といっても道場破りに対する助っ人ではなく、原田がどこからか連れてきて、台所で食事をあたえたりした。」で、登場する一さん・・・捨て猫かいっ?(泣)でも人としての(・・・)描かれ方は非常に私好みでして、物静かで冷静沈着、若者らしいかわいさと、得体の知れない怖さをもった男です。あまり登場しませんが、良いところで出てきます。

「沖田総司」 大内美予子/新人物往来社/何年/はじめ度 *

「新選組密偵 山崎蒸」 島津隆子/新人物往来社/1997年/はじめ度 **
山崎さんの本です。一さんはなんと新選組監察方の長という設定です。若いくせに大酒のみで、生意気でかわいいです。



その他 の資料・小説等

「西南戦闘日注並附録」 日本史籍協会編/東京大学出版会/1977年/はじめ度 *
もともとは、別働第三旅団編集で、明治17年に出版されたものの復刻版です。西南戦争における各地の編成隊表、および戦闘記録です。豊後口警視隊編成表と戦闘記録に藤田五郎の名がでてきます。当時の言葉なのでさすがに読むのが難しいです。品切れですが 東大の図書館にあります。

「大西郷と西南戦争」 霊山歴史館/1997年/はじめ度 *
霊山歴史館で同名の特別展をやった時のパンフレットです。展示物の写真が掲載されています。藤田五郎氏が写っている、例の「別働第三旅団の写真」もでています。

「本郷区史」 文京区/年/はじめ度
藤田五郎氏が住んでいた頃の、真砂町の様子などをなんとなく想像する事が出来ます。また彼が勤めていた東京教育博物館についても少し書いてあります。

「警視庁草紙 上・下 -山田風太郎明治小説全集-」 山田風太郎/ちくま文庫/何年何月/はじめ度 ***
これはタイトルの通り警視庁のお話ですが、藤田五郎巡査が登場します。でも設定にかなり無理が・・・(というか、この物語に描かれている頃には、一さんはまだ警視庁に奉職していません)。しかも捕らえるつもりで近寄っていった男が、新八さんだと解るや否や、すっ飛んで逃げ帰ってくる情けない奴で、全体的に非常にお間抜け三太郎です。終盤の虚無僧姿で駆けずり回る姿は、涙を誘います(笑)。が、お話自体は面白いです。ほんとにいろいろな人が登場します。初代警視総監 川路利良がやけに格好いいです。

会津関連の資料・小説等

「ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書」 編/中公新書/何年/はじめ度
言葉にするのが辛くなるような、斗南での旧会津藩の人々の暮らし。淡々と少年の日にその瞳が見たもの、感じたことが綴られています。

「保科正之」 中村彰彦著/中公新書/何年/はじめ度
土津様と崇拝されている初代会津藩主、保科正之。会津魂は彼から始まったと言えるのかもしれません。本を読み終えた時 自分が賢くなったような気さえする、素晴らしい名藩主です。そして その訓えを忠実過ぎるくらいに守り抜こうとした容保。その彼が、そして会津藩が朝敵と呼ばれたことは、やはりあまりにも悲しすぎて表現できる言葉が見当たりません。

「会津鶴ヶ城」 阿井景子/成美堂出版/何年/はじめ度
会津戦争の記録はどれも本当に読んでいてつらい。いつかこの本に出ている史跡を少しづつ巡ってみようと思います。一さん関連では高木時尾に関する記述が少しあります。(彼の名前も一応出てきます)

「会津戦争のすべて」 会津史談会編/新人物往来社/何年/はじめ度 *

「北辺に生きる会津藩」 会津武家屋敷・会津歴史資料館/何年/はじめ度
斗南の史跡、会津藩の遺品、柴五郎自伝の略歴、人物年表等

「会津藩啾々記 -脱走人別帳」 早乙女貢/講談社文庫/何年/はじめ度

「下北の大地」 星亮一/教育書籍/1989年/はじめ度
副題が会津藩士広沢安任の生涯。会津藩燃ゆ第三部。広沢安任の生涯を中心に下北半島に移住した会津藩士の苦難の道を描く。

「王城の護衛者」 司馬遼太郎/講談社文庫/何年/はじめ度
短編集ですが、表題作は会津藩主 松平容保の物語です。彼の生い立ちから、あえて火中の栗を拾い 京都守護職を引き受け、やがて訪れる会津藩の悲劇と、その後の苦しみまで。泣けてしまいました。特に彼が終生、入浴時以外は肌身はなさず身につけていた小さな竹筒とそこに入っていた手紙の話。そしてそれは今も日本銀行の金庫に保管されているそうです。


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